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はじめに

どうも、まるくです。

エース級ピッチャーのピッチングフォームは人それぞれで見た目は全然違うにもかかわらず

すべての人が素晴らしいボールを投げています。

 

ピッチングフォームの技術的なポイントは細部にあるため、

そこを押さえていれば、他の部分は人それぞれ異なっていても問題ありません。

 

youtubeで見つけたピッチングフォームの動画を見ながら

技術的ポイントを確認していこうと思います。

 

今回はリクエストのありました日本ハムの上沢直之投手。

ドラフト下位指名ながら将来性の高い投手と注目を浴びています。

 

まずはピッチングフォームをご覧ください。

(2013年3月のピッチングフォームです)

 

北海道日本ハムファイターズ・上沢直之投手(スロー再生付)

 

ピッチングフォーム分析-ワインドアップ期-

ワインドアップ期は、投球動作を開始してからグローブからボールが離れるまでを指します。

動画では31~39秒あたり。

 

まず踏み込み足(上沢投手の場合は左足)を上げ、

まっすぐ立ち上がって一度止まる、近年に多いやり方です。

コントロールを安定させること、丁寧に体重移動することを重視している

指導者とトレーニングしたのでしょう。

 

この投げ方はバランスが取りやすく投球が安定しやすい反面

踏み込み足が上がって、少し下がり二塁側に動くという複雑な動きでバランスオフをするので、

並進運動への移行が難しいのが難点です。

 

バランスオフ(投球方向への体重移動のきっかけ) は上手にこなしています。

しかし、下半身がまだ弱いのか、踏み込み足のヒザが頂点に達したときに軸足が若干ブレます。

体力面で課題があるかもしれません。下半身が疲れて、このブレが大きくなるとコントロールに乱れが出てきます。

 

38秒あたりに軸足をバランスオフして投球方向に体重が移動し始めます。

踏み込み足のヒザが二塁側に動くときに股関節を締めヒップファーストを作っています。

 

ピッチングフォーム分析-アーリーコッキング期-

アーリーコッキング期は、

グローブからボールが離れてから踏み込み足(上沢投手の場合は左足)が着地するまでを指します。

 

スローイングアーム(上沢投手の場合は右腕)はオーソドックスな引き上げ式。

引き上げるタイミングがやや遅い印象を受けますが、

ボールを体の横に置き、バッターから見えにくくする意図があるのかもしれません。

 

また、ヒジが十分に上がる前に背中側に引いているのが気になります。

カブスの和田毅投手の腕の使い方に似ていますが動きが硬い印象。

高校までのキャリアで投球数が多いならヒジのケガに注意が必要です。

 

一方で、並進運動は安定しています。

素晴らしいのは並進運動のときに上半身がブレないこと。

体重移動の横ブレもなく目線がズレにくくいので、

体力が十分につけばコントロールに苦労することはないでしょう。

 

着地のときに上半身の突込みはなく、骨盤の回転も良いタイミングで始まっており

(この動画の時点で)高卒2年目とは思えない完成度の高さが伺えます。

 

ピッチングフォーム分析-レイトコッキング期-

レイトコッキング期は、踏み込み足が着地してからさらに加速し、

スローイングアーム側の肩(上沢投手の場合は右肩)が

最大外旋(背中側に反っている状態=トップに入る) するまでを指します。

 

着地(42秒あたり)とほぼ同時にトップが作られています。

スローイングアームとリーディングアーム(上沢投手の場合は左腕)のS字が若干いびつです。

 

スローイングアームのヒジの位置が低いせいですが、

直後にヒジが適切な位置に動くので問題ないでしょう。

 

軸足はしっかり伸びて、踏み込み足に体重が乗っています。

本塁方向にまっすぐ体重移動できているので、着地したときにヒザがブレません。

下半身に疲れの出にくい動きで、長いイニングも投げられるようになりそうです。

 

ピッチングフォーム分析-アクセレーション期-

アクセレーション期は、 最大外旋(=トップ)からボールがリリースされるまでを指します。

 

ここでの理想は、上半身の回転が終わってからボールの位置が動くことです。

ボールを頭の後ろで待機させることで、スローイングアームの「しなり」が起こります。

【上半身が回転し → スローイングアームの肩が投球方向に動き → ヒジが投球方向に動き → ボールが投球方向に動く】

一連の動きが順番に起こることで強いボールを投げられます。

 

上沢投手はよくできており修正するポイントはありません。

 

ピッチングフォーム分析-アーリーフォロースルー期-

アーリーフォロースルー期は、

ボールをリリースしてからスローイングアームが地面と平行になるまでを指します。

 

リリースしたあと、スローイングアームの掌が三塁側を向きます。

このスナップの使い方はヒジから先の筋力を最大限に発揮するものです。

スローイングアームの動きを筋肉の反射に任せられれば、自然とこのような動きになります。

 

腕の振りは特別速いわけでもなく、体の大きさの割に球速は出ていないのかもしれません。

スムーズに動いているので背筋への負担もさほど大きくはないでしょう。

 

ピッチングフォーム分析-レイトフォロースルー期-

レイトフォロースルー期は、

スローイングアームが地面と平行になってから一連の動作が停止するまでを指します。

 

リリースで最大速度となったスローイングアームを減速する動きが正確にできています。

スローイングアームがリーディングアームのヒジ付近に流れて、

スローイングアームの肩がキャッチャーを向き、

踏み込み足のヒザ、踏み込み足の股関節、スローイングアームの肩が直線上に並ぶ形になっています。

 

まとめ

動画は2年目の春であるものの、技術的な課題はほとんどありません。

体重移動が上手で上半身のブレもなく、プロで通用する体力がつけば大活躍できるでしょう。

 

動画を見る限りでは、力で押すよりも丁寧にコントロールしながら打ち取る投球をする投手という印象です。

フォームはやや硬く、ストレートの伸びやキレは平均的なのではないかと思われます。

オートソックスな投げ方でタイミングが取りやすく、コントロールが甘いときは注意が必要。

 

ただ、まだ若くて長身なので体力面での伸びしろは大きく、大化けする可能性があります。

ストレートを磨くと急激にピッチングが良くなるでしょう。

投球動作中に上半身が動かず、下半身の動きも良いので制球については順調に力をつけるはず。

 

ヒジの位置が低くケガの心配があるので、球団は4年目までは無理をさせないかもしれません。

ケガなく順調に成長すればローテーションの軸を担う投手になるでしょう。

また、ストレートの威力と空振りを取れるウイニングショットを手に入れればエースになれます。

将来が楽しみな投手です。

 

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この記事を書いた人

まるく
まるく投資家/野球選手/サラリーマン/愛妻家/お人よし
「楽しく幸せに生きることを職業とするライフスタイル」を実現する道を、たぶん進んでいる最中。
野球・恋愛などをネタにやりたい放題記事を書いています。
妻と一緒に妊活をがんばっていて、体外受精までやって、念願の妊娠までたどりつきました。
好物は野菜オンリーの愛妻弁当。普段はサラリーマンしています。
■著書■
【くまるく大学恋愛学部 ~女にモテる学科~】カドカワ・ミニッツブック
https://www.amazon.co.jp/ebook/dp/B01IURT61I

■メディア掲載実績■
月刊ネットマネー(新進気鋭のトレーダーとして紹介)
週刊SPA!(7ヶ月間記事連載)

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