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はじめに

どうも、まるくです。

エース級ピッチャーのピッチングフォームは人それぞれで見た目は全然違うにもかかわらず

すべての人が素晴らしいボールを投げています。

 

ピッチングフォームの技術的なポイントは細部にあるため、

そこを押さえていれば、他の部分は人それぞれ異なっていても問題ありません。

 

youtubeで見つけたピッチングフォームの動画を見ながら

技術的ポイントを確認していこうと思います。

 

今回は、玄人の間では日本を代表する投手と評価されているオリックス・金子千尋投手。

 

まずはピッチングフォームをご覧ください。

 

金子千尋 投球フォーム スローモーション 300fps 20140418

 

ピッチングフォーム分析-ワインドアップ期-

ワインドアップ期は、投球動作を開始してからグローブからボールが離れるまでを指します。

動画では20~26秒あたり。

 

まず踏み込み足(金子投手の場合は左足)を上げ、

まっすぐ立ち上がって一度止まる、近年に多いやり方です。

 

非常にバランスよく立ち、バランスオフへの流れがスムーズです。

足が最も高く上がったところでバランスオフを始めます。

 

制球が乱れる投手は、バランスオフに移行する際にバランスを崩すのですが、

これほど見事にバランスオフに移行できるのはさすがの一言。

抜群の制球力の要因のひとつでしょう。

 

バランスオフと同時にヒップファーストの形とエイミング(スローイングアームの肩にアゴが乗る形)ができています。

エイミングを保ったまま着地まで進むので、頭が左右にぶれず、制球が安定します。

 

踏み込み足のヒザがまっすぐ上がって、二塁側に流れるように動きますが、

これは軸足の股関節を締めることによる動きですので、

形だけ真似て踏み込み足だけを動かすと、股関節の締め付けができずに体が開く原因となります。

 

ピッチングフォーム分析-アーリーコッキング期-

アーリーコッキング期は、

グローブからボールが離れてから踏み込み足(金子投手の場合は左足)が着地するまでを指します。

 

スローイングアーム(金子投手の場合は右腕)の上げ方は、

回し上げ式のように二塁側にスローイングアームを腕を引いたのち、

背中側にスローイングアームを引き上げる(引き上げ式)をミックスした独特なもの。

 

回し上げ式は肩とヒジを痛めやすいと言う意見もありますが、

トップの形を作れれば、回し上げ式でも引き上げ式でも関係ありません。

問題なのはトップを作る前に上半身が回転を始めることです。

 

回し上げ式はトップに入るまでに時間がかかる場合があるので、

トップを作る前に上半身が動く可能性があり、

それが回し上げ式は肩とヒジを痛めやすいという意見につながっているのでしょう。

 

一方で、引き上げ式よりもトップを作り方が単純なので、

投げ方の型ができていない初心者を指導するときは回し上げ式の方が習得が早い場合があります。

 

話は戻って、金子投手は肩甲骨が非常に柔らかく、スローイングアームを引き上げると

背中側にヒジが大きく引き込まれていきます。

 

力感の割に強烈なスピンをかけられるのと、球持ちの良さは

肩甲骨の柔らかさを最大限利用している、大きくヒジを引き込む動きから生まれているのでしょう。

 

金子投手のように大きくヒジを引き込む動きは、トップを作るタイミングが遅くするので、

上半身の回転タイミングが早くなると、ヒジや肩に負担がかかりケガにつながります。

 

バランスオフからの体重移動は、着地直前まで軸足(金子投手の場合は右足)に残して

沈み込みながら少しずつ移動し、最後に軸足の蹴りで投球方向に全体重を踏み込み足に移します。

 

前田健太投手のような、重力に任せた体重移動とは対照的で、

軸足の強い蹴りが必要な投げ方で、バネが強さが推測できます。

 

着地のときに上半身の突込みはなく、

骨盤の回転も良いタイミングで始まっており、左肩はまったくブレずに投球方向を向いています。

 

ピッチングフォーム分析-レイトコッキング期-

レイトコッキング期は、踏み込み足が着地してからさらに加速し、

スローイングアーム側の肩(金子投手の場合は右肩)が

最大外旋(背中側に反っている状態=トップに入る) するまでを指します。

 

着地(29秒あたり)とほぼ同時にトップが作られています。

着地直後はボールとヒジの高さが同じくらいですが、このときには最大外旋になり、

その状態で手の甲が背中側を向き、ボールが頭の後ろに移動していきます。

 

通常の投手だと手の甲が背中側を向いてボールが頭の後ろにきたあたりでトップになりますが、

金子投手の場合はもっと早い段階でトップの位置にヒジをセットします。

 

ヒジが柔らかいと言われる投手に多い型で、

筋力の割にスローイングアームの振りが速くなるため、ケガもしやすくなります。

金子投手がケガに悩まされてきたのは、このためかもしれません。

 

ピッチングフォーム分析-アクセレーション期-

アクセレーション期は、 最大外旋(=トップ)からボールがリリースされるまでを指します。

 

ここでの理想は、上半身の回転が終わってからボールの位置が動くことです。

ボールを頭の後ろで待機させることで、スローイングアームの「しなり」が起こります。

【上半身が回転し → スローイングアームの肩が投球方向に動き → ヒジが投球方向に動き → ボールが投球方向に動く】

一連の動きが順番に起こることで強いボールを投げられます。

 

金子投手は理想的な動きをしています。

スローイングアームの肩が投球方向に動き出すと、

上半身を投球方向に素早く傾けてボールの加速距離を確保します。

 

30秒~31秒の間を見ると、着地直後ベルトのほぼ真上にあった頭が

踏み込み足の上まで一気に動くのがわかります。

これによりボールの加速距離を伸びて、強いスピンのかかったボールを投げられるようになります。

 

ピッチングフォーム分析-アーリーフォロースルー期-

アーリーフォロースルー期は、

ボールをリリースしてからスローイングアームが地面と平行になるまでを指します。

 

リリースしたあと、スローイングアームの掌が三塁側を向きます。

このスナップの使い方はヒジから先の筋力を最大限に発揮するものです。

スローイングアームの動きを筋肉の反射に任せられれば、自然とこのような動きになります。

 

腕の振りが非常に速いうえに、踏み込み足の蹴りも強く、投げたあとに突っ張るので、

ブレーキをかける背筋への負担は相当なものです。

 

ピッチングフォーム分析-レイトフォロースルー期-

レイトフォロースルー期は、

スローイングアームが地面と平行になってから一連の動作が停止するまでを指します。

 

リリースで最大速度となったスローイングアームを減速する動きが正確にできています。

スローイングアームの肩、踏み込み足のヒザ、頭が一直線上に並ぶ見事なフィニッシュです。

 

スローイングアームがリーディングアームのヒジ付近に流れたときに

リーディングアームも二塁側に流れるのは、上半身の水平回転のエネルギーを逃がすため。

この動きを嫌う人もいますが、直すとエネルギーを逃がすことができずにケガする場合があるので

無理に修正するところではありません。

 

スローイングアームの肩甲骨は非常に柔らかいのですが、

その割に上半身を左側にひねる動きは硬いようです。

リーディングアームを二塁側に流すのは、このためかもしれません。

スローイングアームの減速の際に、体に大きな負担がかかっているのがわかります。

 

とはいえ、非常に素晴らしいフィニッシュなのは間違いありません。

 

まとめ

さすが日本を代表する投手です。

特に足を上げたときから着地まで、まったくブレずにエイミングを保つのは至難の業です。

抜群の制球力はここから生まれるのでしょう。

 

また、肩甲骨の柔らかさから生まれるスローイングアームの動きによって

強烈なスピンをボールに与えられるので、すべての変化球が決め球として使えるという

ボールのキレを生み出しています。

 

筋力を最大限発揮できる投げ方で洗練されており無駄はありません。

体の柔らかい部分と相対的に硬い部分のギャップがケガに悩む理由かもしれませんが、

間違いなく超一流の投手で、今後も日本を代表する投手として活躍してくれるでしょう。

 

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この記事を書いた人

まるく
まるく投資家/野球選手/サラリーマン/愛妻家/お人よし
「楽しく幸せに生きることを職業とするライフスタイル」を実現する道を、たぶん進んでいる最中。
野球・恋愛などをネタにやりたい放題記事を書いています。
妻と一緒に妊活をがんばっていて、体外受精までやって、念願の妊娠までたどりつきました。
好物は野菜オンリーの愛妻弁当。普段はサラリーマンしています。
■著書■
【くまるく大学恋愛学部 ~女にモテる学科~】カドカワ・ミニッツブック
https://www.amazon.co.jp/ebook/dp/B01IURT61I

■メディア掲載実績■
月刊ネットマネー(新進気鋭のトレーダーとして紹介)
週刊SPA!(7ヶ月間記事連載)

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