記事の詳細

はじめに

どうも、まるくです。

エース級ピッチャーのピッチングフォームは人それぞれで見た目は全然違うにもかかわらず

すべての人が素晴らしいボールを投げています。

 

ピッチングフォームの技術的なポイントは細部にあるため、

そこを押さえていれば、他の部分は人それぞれ異なっていても問題ありません。

 

youtubeで見つけたピッチングフォームの動画を見ながら

技術的ポイントを確認していこうと思います。

 

今回は、将来、日本を代表する投手に成長すると期待されている阪神・藤浪晋太郎投手。

 

まずはピッチングフォームをご覧ください。

 

13/04/08藤浪の投球

 

ピッチングフォーム分析-ワインドアップ期-

ワインドアップ期は、投球動作を開始してからグローブからボールが離れるまでを指します。

動画では8~22秒あたり。

 

まず踏み込み足(藤浪投手の場合は左足)を上げ、

まっすぐ立ち上がって一度止まる、近年に多いやり方です。

 

この投げ方はバランスが取りやすく投球が安定しやすい反面

並進運動への移行が難しいのが難点です。

 

バランスオフ(投球方向への体重移動のきっかけ) も上手にこなしており

高卒新人投手としてはよくできています。

 

22秒あたりに軸足をバランスオフして投球方向に体重が移動し始めます。

軸足の股関節を締めヒップファーストを作れています。

 

踏み込み足のヒザがまっすぐ上がって、二塁側に流れるように動きますが、

これは軸足の股関節を締めることによる動きですので、

形だけ真似て踏み込み足だけを動かすと、股関節の締め付けができずに体が開く原因となります。

 

ピッチングフォーム分析-アーリーコッキング期-

アーリーコッキング期は、

グローブからボールが離れてから踏み込み足(藤浪投手の場合は左足)が着地するまでを指します。

 

スローイングアーム(藤浪投手の場合は右腕)の上げ方は独特で、

主流の引き上げ式ですが背中側にヒジを引き寄せながら上げていきます。

 

これは肩甲骨が非常に柔らかいからできる芸当で、ベテランになって柔軟性が落ちてきたとき、

スローイングアームの上げ方の修正を迫られるかもしれません。

 

バランスオフのあと、ヒザを曲げながら重心を下げていきますが、

ヒザを曲げるタイミングが早いように思えます。

 

着地のときに上半身の突込みはなく、

骨盤の回転も良いタイミングで始まっており、左肩が真っ直ぐ投球方向を向いています。

他の一流投手に比べると修正ポイントは多くあります。その分、伸びしろも大きいといえます。

 

ピッチングフォーム分析-レイトコッキング期-

レイトコッキング期は、踏み込み足が着地してからさらに加速し、

スローイングアーム側の肩(藤浪投手の場合は右肩)が

最大外旋(背中側に反っている状態=トップに入る) するまでを指します。

 

着地(26秒あたり)とほぼ同時にトップが作られています。

スローイングアームとリーディングアーム(藤浪投手の場合は左腕)でS字を作り見事です。

このとき、上半身の前面の筋肉が斜めに引っ張られて上半身の割れができます。

急激に引っ張られた筋肉が反射を起こして収縮を起こし、スローイングアームを上から下に強く振らせます。

 

もう少しヒジの位置が高いほうが故障しにくいでしょうが、

両肩のライン上にスローイングアームのヒジがあり良い形です。

また、軸足が若干曲がったまま着地しているせいか、体重移動が不十分になりがちです。

 

ピッチングフォーム分析-アクセレーション期-

アクセレーション期は、 最大外旋(=トップ)からボールがリリースされるまでを指します。

 

ここでの理想は、上半身の回転が終わってからボールの位置が動くことです。

ボールを頭の後ろで待機させることで、スローイングアームの「しなり」が起こります。

【上半身が回転し → スローイングアームの肩が投球方向に動き → ヒジが投球方向に動き → ボールが投球方向に動く】

一連の動きが順番に起こることで強いボールを投げられます。

 

藤浪投手の場合は上半身の回転が終わる少し前にボールの位置が動き始めます。

肩の柔軟性が他の一流投手(たとえば前田健太投手)に比べて若干劣るのが原因でしょう。

 

そのためスローイングアームの「しなり」に改善の余地があり、

克服すればもっと球速が出るようになるでしょう。

 

また、上半身を縦に折る投げ方をしているのが気になります。

上半身を縦に折るとスローイングアームの動きが円軌道に近くなりリリースの難易度が高くなります。

調子が悪いとコントロールに不安が出るかもしれません。

 

さらに、上半身の横回転が不十分になるのでスローイングアームの肩が投球方向に出にくくなり、

リリース位置がやや後ろになる傾向があります。

 

ピッチングフォーム分析-アーリーフォロースルー期-

アーリーフォロースルー期は、

ボールをリリースしてからスローイングアームが地面と平行になるまでを指します。

 

リリースしたあと、スローイングアームの掌が三塁側を向きます。

このスナップの使い方はヒジから先の筋力を最大限に発揮するものです。

スローイングアームの動きを筋肉の反射に任せられれば、自然とこのような動きになります。

 

これだけの腕の振りですので、背筋への負担は相当だと思いますが、

上半身は強く、しっかり支えているように見えます。

 

ピッチングフォーム分析-レイトフォロースルー期-

レイトフォロースルー期は、

スローイングアームが地面と平行になってから一連の動作が停止するまでを指します。

 

リリースで最大速度となったスローイングアームを減速する動きが正確にできています。

スローイングアームがリーディングアームのヒジ付近に流れて、

スローイングアームの肩がキャッチャーを向き、

踏み込み足のヒザ、踏み込み足の股関節、スローイングアームの肩が直線上に並ぶ形になっています。

 

まとめ

動画がプロ2戦目のものだけあって、技術的な課題がみられます。

1年目はクロスステップが課題に挙げられていましたが、横からの動画ではそこまで見えないので割愛しています。

 

投球のキモであるアクセレーション期に肩の柔軟性と上半身を縦に折る投げ方という課題があります。

これらの克服は時間がかかるので、オフシーズンを使い4~5年かけて直していくでしょう。

 

また、軸足をもう少し伸ばして着地できれば体重移動が安定して、制球も安定して球速も出るはずです。

さらに上半身の強さに比べて力強さに欠ける下半身が強化されれば、もっと球速が出るでしょう。

 

同期の日本ハム・大谷投手に比べて投球フォームの課題は多いのですが、

1年目で二桁勝利する活躍を見せたあたり、試合での調整能力は高いと推測できます。

この能力はエースに必須ですので、将来多くの勝ち星を重ねる投手になる姿が想像できます。

 

また、調整能力の高さは技術的課題を克服するスピードを早めるので、

ここで挙げた課題も簡単に克服するかもしれません。

潜在能力は 非常に高く、順調に成長すれば日本を代表する投手になるのは間違いないでしょう。

 

ピッチング上達教材・書籍

プロフェッショナルが教えるピッチング上達メソッドをピックアップ。

DVD教材は基本の基本から解説されているものが多く

本格的な指導を受けたことのない人にオススメ。

書籍は専門的なメカニカル論と投手論のような総合的なもの

初心者向けメソッドが混在しています。

名称 コメント
川口和久の“右脳的ピッチング術” 元広島 川口和久氏のピッチング上達DVD教材
体感速度を上げるピッチングの極意 元広島 佐々岡真司氏のピッチング上達DVD教材
高橋尚成直伝テクニカルフィーチャDVD 高橋尚成投手がメジャーリーガー時代に出した投球術DVD教材
野球ピッチャー上達革命 元西武 三井浩二氏のコントロール向上DVD教材。メールサポート付
エースの方程式 元巨人 橋本清氏のピッチングフォーム習得DVD教材。
選手がグングン成長する奇跡の投手育成法 野球未経験の指導者向けの少年野球投手指導法DVD教材。メールサポート付
投球フォーム別パーフェクトバイブル 元西武 松沼兄弟のDVD教材。アンダースロー習得方法あり
ピッチングメカニズムブック 理論編 前田健氏のピッチングメカニズム理論
プロ野球投手の共通フォーム&習得法 立花龍二氏のトレーニング方法
ピッチングの科学 運動動作解析の第一人者 川村卓氏の一流投手のフォーム解析
絶対エース育成論 名投手コーチ 佐藤義則氏のピッチング&コーチ理論
工藤公康のピッチング・バイブル 元西武 工藤公康氏のピッチング指導教材。カーブの投げ方も
立花龍司の野球トレーニング大辞典 立花龍二氏のトレーニングメソッド。小中学生用
三振をとる!!球速アップ・メソッド 手塚一志氏の球速アップメソッド
切れ味バツグン!! 変化球習得メソッド 手塚一志氏の変化球習得メソッド
決定版 工藤公康の10km速くなる投球術 元西武 工藤公康氏のピッチング指導教材

この記事を書いた人

まるく
まるく投資家/野球選手/サラリーマン/愛妻家/お人よし
「楽しく幸せに生きることを職業とするライフスタイル」を実現する道を、たぶん進んでいる最中。
野球・恋愛などをネタにやりたい放題記事を書いています。
妻と一緒に妊活をがんばっていて、体外受精までやって、念願の妊娠までたどりつきました。
好物は野菜オンリーの愛妻弁当。普段はサラリーマンしています。
■著書■
【くまるく大学恋愛学部 ~女にモテる学科~】カドカワ・ミニッツブック
https://www.amazon.co.jp/ebook/dp/B01IURT61I

■メディア掲載実績■
月刊ネットマネー(新進気鋭のトレーダーとして紹介)
週刊SPA!(7ヶ月間記事連載)

関連記事

    • レオ
    • 2014年 9月 10日

    一昨日このブロクを発見してそれから毎日釘付けです。
    ピッチングについて非常に勉強になります。

    まるくさんにリクエストしてもいいですか??
    日本ハムの上沢投手やオリックスの吉田投手など解析して頂けないでしょうか?

  1. この記事へのトラックバックはありません。

CAPTCHA


ページ上部へ戻る